競艇ファンファーレを懐かしむ

はてなブログ第1回目のテーマは、「ファンファーレと競艇」である。いきなりだが、下の動画をご覧頂きたい。

www.nicovideo.jp


いかがだろうか?この動画では、2010年の笹川賞浜名湖)以降使用されている現行ファンファーレと、それまでのファンファーレを比較したものであるが、個人的には、旧ファンファーレより以前に使用されたファンファーレに面白みを感じている。そこで、今回はこれについて掘り下げてみたいと思う。

 

なお、ここでは動画内の表記に則り、当該ファンファーレの分類を「その1」及び「その2」、「その3」、「賞金王決定戦」、また後述する「賞金王トライアル限定版」の5種類とし、対象レースはSGが、鳳凰賞(現総理杯)・笹川賞・モーターボート記念全日本選手権・賞金王決定戦の5つとし、全国発売GⅠは新鋭王座決定戦(現ヤングダービー)・女子王座決定戦(88~99年まではGⅡ・00年よりGⅠ)の2つとする。

*1


その1
鳳凰賞(総理大臣杯):85・86・90・91(いずれも平和島※91は前奏有) 87(蒲郡

笹川賞:84(浜名湖

モーターボート記念:85(下関)・86(芦屋)・88(浜名湖 ※前奏有)

全日本選手権:86(桐生)・87平和島 ※テンポ遅)・88(多摩川 ※短い前奏有)

新鋭王座:87(多摩川)・91(徳山 ※優勝戦)

女子王座:90(多摩川 ※前奏有・優勝戦)

 

その2

笹川賞:87(尼崎)


その3
総理杯:84(常滑)・88・89(いずれも戸田 ※準優勝戦・優勝戦で共に使用 89は若干音程高め)

笹川賞:89(下関)

モーターボート記念:84(若松)・87(丸亀 ※若干音程低め)・89(福岡)

全日本選手権:90(戸田)

新鋭王座91(徳山 ※準優勝戦)

女子王座:90(多摩川 ※準優勝戦)


賞金王限定
賞金王決定戦:86・87・89・90・95(全て住之江 ※95は復刻かつ音程低)

 

賞金王トライアル

賞金王決定戦:88(住之江)

モーターボート記念:90(丸亀)

新鋭王座決定戦:89(尼崎)

 

住之江限定
笹川賞:85・86・88・90

全日本選手権:89

名人戦:01・02・03(いずれも復刻)


新鋭王座決定戦:86(平和島)・90新鋭王座・91女子王座(いずれも蒲郡

参考動画

www.youtube.com

 

賞金王トライアル版が使用された90モーターボート記念優勝戦(丸亀)

 

www.youtube.com

オリジナル①:86新鋭王座決定戦優勝戦(平和島

 

www.youtube.com

オリジナル②:91女子王座決定戦優勝戦(蒲郡

このように、全くまとまりがないものである。現在のようにレースのグレード毎で分類されていなければ、競馬のようにレース場毎で分かれてもいないという、中々の物である。


ちなみに女子王座決定戦と新鋭王座決定戦では91年のファンファーレ更新後、GⅠである鋭王座はGⅠファンファーレを使用していたものの、GⅡだった女子王座決定戦では99年まで、以下のような変則構成となっていた。

 

旧一般ファンファーレ(1991~2010年当時のG2開催では、こちらのファンファーレが使用されていた。2010年の更新後はMB大賞のG2化に伴い、現行のG1ファンファーレを使用。)

92・96(戸田)・94(浜名湖 ※早回し)・97(蒲郡)・99(尼崎) 

旧SGファンファーレ 
93(多摩川)

旧GⅠファンファーレ
95(多摩川)・98(三国) 

以上である。余談だが、2014年より開催されている"G2"レディースチャレンジカップのファンファーレは、SGのそれが使用されている。同一節でグレードの異なるレースが開催されるパターンは、このSG&G2チャレンジカップ・レディースチャレンジカップと、プレミアムG1&G3の賞金女王決定戦およびシリーズ戦の2つのみである。前者は先述した通りであり、後者はいずれも女子戦用のファンファーレを使用している。やはり同一節で複数種のファンファーレを使用するというのは難しいモノなのだろうか。

*1:※旧ファンファーレが使用されるようになった91年度時点では、グランドチャンピオン決定戦オーシャンカップチャレンジカップ名人戦・賞金女王決定戦の5競走は創設前である。